材料選定
オーステナイト系ステンレス鋼管は使用条件から絞り込む
「水」とだけ書かれた流体から鋼種を決めると、洗浄液や停止時の条件を見落とします。温度、圧力、製作方法、適用規格を一枚に整理し、316L、317L、904L、254SMo、347Hを比較表で絞り込む手順を追えます。
「酸洗・不動態化」と一行書いても、内面の状態や合否は決まりません。酸洗、洗浄、不動態化の目的を分け、要求する表面状態、処理範囲、判定方法を発注仕様に書く方法を説明します。

Junda Pipe
公開 確認
酸洗は、ステンレス表面のスケールを除去する化学的な脱スケール処理です。化学的不動態化処理は表面汚染を対象とし、とくに汚染鉄やその他の異物の確認に重点を置きます。両者は目的が異なるため、用語を互換的に扱うのではなく、必要な表面状態、処理範囲、合否判定方法を指定してください。A380の概要 A967の適用範囲
発注書に「酸洗および不動態化処理」とだけ書くと、内面の状態と最終的な合否が未定義のまま残ることがあります。A380はより広い表面前処理を扱い、A967は化学的不動態化処理とその有効性試験を扱っています。発注でどちらの呼称を使う場合も、選択した手順と適用範囲を先に確認してください。
| 状態または要件 | 問い合わせで定義する内容 |
|---|---|
| 油、グリース、その他の残留物 | 必要な清浄度と合意した洗浄方法 |
| スケールまたは熱に起因する表面状態 | 適用する除去処理と最終合否 |
| 汚染鉄 | 合意した処理と確認方法 |
| 指定された外観または粗さ | 測定可能な要件、位置、検査方法 |
| 使用時の内面清浄度 | 内孔の処理範囲、最終取扱い、保護要件 |
この表は決めるべき問いを整理するものであり、薬液濃度、処理温度、現場の処方を規定するものではありません。材料、製品、用途に適した手順を選んでください。
A380は、耐食性、プロセスの清浄度、設備の運転に影響しうる表面汚染を扱っています。その適用範囲では、製鉄・圧延工場での脱スケールや洗浄を一般的な対象から明示的に除外しています。ただし、一部の実施方法が適用できる場合もあります。したがって、A380だけを根拠に、工場の酸洗プロセスすべてが認証されていると主張してはいけません。適用範囲1.1–1.3
A967は、代替となる不動態化処理と、その有効性、とくに汚染鉄やその他の異物の除去を確認する定性試験を扱っています。同時に、特定の用途に対する鋼種、処理、合否基準を推奨するものではないと明記しています。適用範囲1.1–1.4
この限界は重要です。表面処理試験に合格しても、あらゆるプロセス流体との適合性や、特定の使用寿命を証明するものではありません。
写真は、特定の位置と時点で目視できる状態を記録できます。化学的な清浄度、内面の処理範囲、不特定の試験への適合を証明するものではありません。外観要件は必要な場面で使いながら、処理記録や合否判定方法とは切り離してください。
検査が外径、内径、端部、溶接部、または必要な全表面のどこを対象とするかを定義します。試料採取、合否基準、処理の工程段階も明記します。後工程の加工で表面が変わる場合は、最終処理と確認の責任者を決めます。
Jundaが公表している製造工程には酸洗が含まれます。これは、特定の注文に指定の化学的不動態化処理、A967の試験、特定の表面粗さが含まれることを示すものではありません。
製品、鋼種、寸法、希望する表面状態、処理規格、検査要件をお問い合わせページからお送りください。提案する処理内容と除外事項について、書面での確認を求めてください。溶接構造の設備では、316Lの加工レビューとあわせて要件を調整し、最終的な表面の責任範囲を明確にしてください。
標準機関や材料メーカーへのリンクは参考情報です。適用版、プロジェクト要件、受入書類は発注ごとに確認してください。
材料選定
「水」とだけ書かれた流体から鋼種を決めると、洗浄液や停止時の条件を見落とします。温度、圧力、製作方法、適用規格を一枚に整理し、316L、317L、904L、254SMo、347Hを比較表で絞り込む手順を追えます。
規格と寸法
NPSと外径、肉厚の基準が混ざると、既存の接続に合うかを確認できません。内径計算の例を使い、「25 mmのステンレス管」を発注できる寸法記述に直し、規格の選び方まで決められます。
規格と寸法
A312、A269、A213はどれもステンレス向けですが、対象とする製品が違います。公開された適用範囲を並べ、配管、一般用チューブ、熱交換器用チューブのどれにどの規格を引くかを判断できます。発注行の書き方も示します。